封筒の裏の封じ目に緘(かん)が付いてたら開けていいのか悩んだことないですか?
私はありますよ!(よく見かけるのか〆(しめ)印だけど)
ということで、封筒に緘(かん)の字が付いてたら開けてもいいのか、使う意味も合わせて紹介しますね。
封筒に緘の字が付いてたら開けてもいいの?
封筒に緘(かん)の印字が付いてたら宛名の人本人なら開けてもいいですよ。
例えば、夫の郵便物は全て妻が管理してても夫の郵便物に緘の字が付いてたら夫以外の人は開封しちゃいけないんですよ。
封筒に緘を使う意味は?
封筒に緘(正確には封緘)を使う意味を調べてみると、封をする=封筒を閉じるという意味があるんですね。
封筒の封じ目(閉じる所)に緘を書くことで、大事な手紙や重要な書類が出ないようにキツくふさぐという意味合いもあるんですよ。
(キツくふさぐとは、紐や糸、縄などで封筒をぐるぐる巻いて、絶対に中を見れない状態にすること、厳重に封することをいいます。)
いわゆる、大切なものや見られてはマズイものを封印することと同じ意味があるんですよ!
だから、封筒の裏に緘印を押すことで、宛名の人以外は開封してはならない(中を見てはいけない)という決まりがあるよという意味にもつながるんですよ。
本人以外が一度でも開封したら一発で分かる
緘の意味をお伝えしましたが、緘を押すことで実はメリットが1つあるんですよ!
緘印は封筒の封じ目に押す又は書きますよね。
もし、宛名の人以外が開けて元のように封したとします。
すると、 一度封をとってるから緘の字がズレるんですよ!
もしかしたら、パッと見て分からないかもしれませんが、よく見ると分かってしまうんです!
ズレが生じる=本人以外の人が開けたという証拠になるので、一発でバレちゃうんですよ!
なので、宛名の人以外は開けないでね!という意味で封筒の封じ目に緘の印をするんですね。
緘以外の封字も同じ役割がある
余談なんですけど、緘以外にも封じ目に押す印鑑として、〆(しめ)や封の他にも寿、賀、つぼみなどがあって、これらを封字と言います。
封字のどれかを見たことはありませんか?
封字は、本人以外は開けないでね!開封しないで下さいね!という意味合いがあるので、もし、封字のどれかを見たらお気をつけくださいね。
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封筒に緘を使われるようになった由来は?
余談なんですけど、封緘に緘を使われるようになった由来も気になったんで調べてみたら、中国に古くから伝わる封泥(ふうでい)というものからきているんですよね。
古代中国では、大切なものを送る際に、送る物が開かないように紐でキツく結んで、結び目に泥(又は泥を粘土にしたもの)を塗って固めてから、その上に送り主の捺印や押印して送ってたんです。
泥や粘土でとれないように固めることで、厳重扱う印になるので、万が一、受け取る人以外の人が開けたら開けた後が丸わかりになりますよね。
なので、封泥が簡単になった現代の封緘(緘)につながってるんですよ。
西洋や欧米で使われてるシーリングワックスも由来は似ている
またまた余談になるけど、、
日本では緘や〆などの封字を封するところに押しますが、欧米や西洋(ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど)では古くから使われてる封蝋(ふうろう)【別名:シーリングワックス】を封じ目に使うんですよ。
シーリングワックスの由来は、大切なものを紐や糸で縛って結び目や一部に墨で【封】や【印】などと記して届けたと言われてて。
先程お伝えした、緘の元は封泥が由来してることと似てるんですよ。
だから、シーリングワックスは日本の封緘と同じって認識してます!
まとめ
封筒に緘の字が付いてたら開けてもいいのか使う意味も合わせて紹介しました。
簡単にまとめると、
⚫︎封筒に緘の字が付いてたら本人以外開けてはいけない!(開封は本人のみ)
⚫︎緘の意味は
①重要なものを送る際に、送り主しか開けてはならないものなので中身が出ないように頑丈に封する印
②受取人以外が開けると一発で分かる位、重大・大事な印
封筒に封緘や緘を見つけたら気をつけて扱ったり、重要な手紙などを送る際には、この文字を活用してみてくださいね。
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